COLUMN
「オイルレザー」と「シュリンクレザー」—その違い、説明できますか?
財布やバッグを選ぶとき、「本革製」という言葉は目に入っても、「どんな革か」まで気にしたことはあまりないかもしれません。でも、革の種類が違えば、手にした瞬間の感触も、5年後の顔も、まるで異なります。
今回は、OFF the scaleの財布に使われている2種類の革、「オイルレザー」と「シュリンクレザー」の特性をひもとき、あなたに合う革がどちらか考えるヒントをお届けします。

LEATHER TYPE 01
革にオイルを含ませるとどうなるのか
オイルレザーとは、なめし加工(革を素材として使えるよう処理する工程)の後に、たっぷりとオイルを含ませた革のことです。
このオイルが革繊維の奥まで浸透することで、しなやかさと光沢が生まれます。手で触れると、ほんのりとしっとりした感触があるのが特徴です。
また、使い込むほどにオイルが表面へにじみ出し、独自の光沢が増していきます。傷がついても革の表面を手でこするだけで馴染んでいくことが多く、「傷も味になる」と表現されることがある素材です。

LEATHER TYPE 02
「縮める」から生まれる、あのシボ感の正体
シュリンクレザーの「シュリンク」は英語で「縮む」を意味します。なめし加工後に薬品や熱を用いて革を収縮させることで、表面にランダムな凹凸(シボ)が生まれます。
このシボが革全体に広がることで、表面の細かな傷やホコリが目立ちにくくなるという実用的な特性があります。また、凹凸のある表面が光を乱反射するため、マットで落ち着いた雰囲気を持つのもシュリンクレザーの魅力です。
オイルレザーとは対照的に、柔らかさよりも「かっちりとした」持ち心地が特徴で、フォーマルなシーンにも馴染みやすい素材です。
使えば使うほど、顔が変わる
革製品が長く愛される理由のひとつに、「エイジング(経年変化)」があります。使い続けることで革の表情が変わっていく—この変化のしかたが、オイルレザーとシュリンクレザーでは大きく異なります。
オイルレザーの場合
使い込むほどに艶が増し、ツヤのある飴色に変化していくことが多い素材です。手の脂分もオイルとして革に馴染み、持ち主だけの色合いへと育っていきます。
シュリンクレザーの場合
シボが徐々に馴染み、表面のマットな質感が少しずつしっとりと落ち着いてきます。変化はオイルレザーに比べてゆっくりで、上品さを保ちながらなじんでいくイメージです。
どちらが「正解」ということではありません。変化の速さと方向が違うだけです。どんなエイジングを楽しみたいかで、選ぶ革も変わってきます。

PRODUCT
素材を知ると、選ぶ楽しさが変わる
三つ折り財布には、クラシックな光沢が育つオイルレザーのモデルと、上品なシボ感が特徴のシュリンクレザーのモデルがあります。同じ形、でも素材が変われば、毎日手に取るたびの印象も変わります。
どちらの革が自分に合うか、想像しながら選んでみてください。
LEATHER WALLET COLLECTION
革の財布を探している方へ
CARE & TIPS
「お手入れって難しそう…」そう思ったら読んでください
基本的なお手入れは、乾いた柔らかい布でのから拭きです。汚れが気になるときは、革専用のクリーナーを少量布に取って拭き取ってください。定期的に乾燥を防ぐための革用クリームを薄く塗ることで、革のしなやかさが保たれます。
濡れた場合は速やかに乾いた布で水分を拭き取り、形を整えた状態で風通しの良い日陰で自然乾燥させてください。ドライヤーや直射日光は革の変形・変色の原因になるため避けてください。
どちらも本革として十分な耐久性を持っています。オイルレザーは柔軟性が高く折り曲げに強い一方、シュリンクレザーはシボが傷を目立ちにくくする特性があります。使用シーンや好みのエイジングによって選ぶ基準が変わります。
高温多湿な場所や直射日光が当たる場所での保管は避けてください。使わないときは日の当たらない・風通しの良い場所に保管するのがおすすめです。長期間保管する場合は、型崩れを防ぐために紙などを詰めておくと良いでしょう。






















